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ゆきわり草3月号

2023.3.3 園長 永井 洋一


5世紀頃に中国から伝わった陰陽五行は、万物は相反する性質(陰・陽)と火、水、金、土、木の五元素の組み合わせでできていると考えます。奇数は縁起の良い「陽」であり偶数は縁起の悪い「陰」とされています。「奇数+奇数」の組み合わせとなる月日は縁起がよく、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日は特にめでたい日とされました。

一方で、この5つの日はあまりに「陽」の気が強すぎるゆえに悪いことも起きがちということで、念の為に厄払いが行われました。3月3日には川で身を清める形の厄払いが行われていたそうです。

それがやがて、人形に厄を移して川に流す「流し雛」という形に変わり、時代の変化とともに人形のクオリティーが上がり、流してしまうより飾って愛でようという形に変化しました。それが3月3日のひな祭りとして定着しています。

ひな人形は1000年前の平安貴族が再現されていますが、現代のファッションとはまるで別世界の様相です。さらに1000年が過ぎても果たして平安のファッションが伝えられているのでしょうか。もしかしたらホログラムとか仮想空間とか、そんな世界で飾られているかもしれませんね。


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